みなさんは、こんななぞなぞを聞いたことはありませんか?
ある人が問題を出題します。
3+7×3=?
ある小学生が「4!」と答えました。
そうすると、
理系学生は「すごいね!」と言いました。
文系学生は、「違うよ!24だよ!」と言いました。
なぜ、こんな食い違いが起こってしまったのでしょうか?
このなぞなぞの答え、分かりますか?
この記事では、なぜ、小学生の答えに対する反応が理系学生と文系学生の間で別れたのか、について解説していきます。
出来るだけ丁寧に解説するので最後までお付き合いください。
<この記事で分かること>
- なぜ、3+7×3=4!が正解なのか
- 階乗とは
- このなぞなぞの少しおかしいところ
なぜ、理系学生と文系学生の間で反応が別れたのか
結論から言うと、3+7×3=4! は正解です。
ですので、理系学生の反応が正しいことになります。
「え?3+7×3は24じゃないの?4になるわけなくない!?」と思った方もいるかもしれません。
まあ、落ち着いてください。
まず、なぜ、3+7×3=4!が正解なのか、すごくざっくりと解説します。
なぜ、3+7x3=4!が正解かというと、4!の『!』は、階乗(かいじょう)を表す記号だからです。
階乗とは、「!の左の数から1までをすべて掛ける」ということを意味します。
階段のように1つずつ乗数(かける数)が減っていくので階乗と呼ばれています。
例えば5!ならば、5×4×3×2×1で120を表します。
このなぞなぞの場合、4!は、4×3×2×1ですから、24となります。
そして、3+7×3は24です。
4!が24だと理解している理系学生は小学生の正解を褒めたのですが、文系の人は『4と叫んだ』のだと思って「違うよ!」と言ってしまったのです。
少しややこしいですが、理解できましたか?
階乗についてもう少し詳しく解説
階乗についてもう少し詳しく解説していきます。
階乗とは、「!の左の数から1までをすべて掛ける」という意味です。
なぜ、!(ビックリマーク・感嘆符)を使って表すかというと、記号を使わずに書くと式が長くなってしまうからです。
4×3×2×1の場合は大した長さにはなりませんが、例えば100から1まですべてかけていく場合、
100×99×98×97×96×…×5×4×3×2×1
と、全部書いていくのは大変すぎますよね。
書くのも大変ですし、読むのも大変ですし、計算するのも大変です。
そこで、『!』が役に立つわけですね。
100×99×98×97×96×…×5×4×3×2×1
と1つずつ書かなければいけなかったところ、「100!」で済むわけなので、とても便利です。
なぜなら、口頭だと小学生の回答の「4」に『!』がついてるのかどうかが伝わらないからです。
このなぞなぞの少しおかしいところ
このなぞなぞのは少しおかしなところがあります。
それは、この問題では文系の学生は階乗を理解できなかったという設定になっていますが、実際には階乗は高校一年生の数学Aで習います。
数学Aというのは、文系理系関係なく履修する範囲です。
ですので、本来ならば文系の学生でも小学生の正解を理解できなければおかしいのです。
この問題では理系学生と文系学生が登場しますが、出来ることならば大学生と中学生という様な設定にしたほうが自然だと思います。
まとめ
この記事では、ちょっとおもしろい数学のなぞなぞについて解説してみました。
疑問は解決できましたか?
数学を使ったなぞなぞは他にもあるので良かったら調べてみてくださいね。